義援金御礼と報告

拝啓
 早春の候、皆様には益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
 さて、平成二十三年三月十一日に発生した千年に一度とも言われる東日本大震災、その後の東京電力福島第一原子力発電所の事故に際しまして、全国の会員各位、DRPネットワーク様他より、総額五百四十二万二千八百三十三円もの多額の義援金を賜りました事に対しまして会員を代表して厚く御礼を申し上げます。
 福島県は皆様ご存知の通り、地震・津波とその後に襲った東京電力福島第一原子力発電所の爆発、放射能漏れ事故により住民の県内外への避難による若年層の人口減少、農業・観光事業の風評被害、事業所の撤退や閉鎖等により県民全体が将来に不安を抱えながら生活しています。
それらをも考え合せながら多くの皆様から寄せられた熱い思いをどのように使わせて頂くかを幾度となく検討を重ねた結果、次のような使い途を選択させて頂きました。

  • この震災による代理店手数料減少で福島県代協会員の減少を食い止めるべく代協会費の免除及び減免
  • 自宅及び代理店事務所に大きな損害を被った会員へのお見舞い金
  • 放射線測定器の購入
  • 相馬・南相馬両市の震災遺児・孤児への教育支援基金等への寄付

 実は、一月九日に南相馬市小高区(居住制限区域)を訪れましたが全てが3・11のままでした。(当日の写真を同封させていただきました。)
色々な形で震災以来、全国の皆様にボランティアを通じてご支援いただいておりますが「いつまでも風化させないで欲しい」と言うのが正直な思いです。
その意味でも毎年増加する国内の自然災害にも「常に被災者が存在する」ということに目を向け、今までに頂戴致しました皆様のご厚意に応えるべく思いを持ち続けていきたいと改めて感じる所存です。
末筆ながら貴協会等のご活躍と会員皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

敬具
平成二十五年 三月吉日
一般社団法人 福島県損害保険代理業協会
代表理事 星 一郎
会員一同

福島県南相馬市小高区
現状報告